つぐもん解析は、ログイン不要でワンクリック回答できるアンケートサービスです。IPアドレス(IPv4)単位で回答を管理することで、リアルタイムのクロス集計を実現しています。
GIP端末とは
つぐもん解析では、グローバルIPアドレスを割り振られている端末を「GIP端末」と定義しています。一般に、家庭のルーターやフリーWi-Fiを提供するルーターなどが該当します。スマホやパソコンは通常GIP端末になりません。
GIP端末は複数のスマホやパソコンで共用されることが多いため、同じルーター配下の別の人がすでに回答済みの場合があります。
回答の管理はGIP端末ホームページ(/analytics/terminal)から行えます。回答の確認・削除・変更がいつでも可能です。
なぜGIP端末で識別するのか:アカウント登録不要でありながら、同一人物が大量に回答することを防ぎます。これにより、ログイン不要の手軽さと一定の信頼性を両立しています。
つぐもん解析では、グローバルIPアドレスを割り振られている端末のことを、こう定義しています。
参加者はGIP端末当たり、限定された数のアンケートにだけ答えられます。
答えはいつでも削除・変更が可能です。
基本アンケートと普通アンケート
アンケートには基本アンケートと普通アンケートの2種類があります。
基本アンケートは年齢・性別などの属性を聞くアンケートで、管理者のみが作成できます。基本アンケートへの回答はGIP端末の普通アンケート回答数に含まれません。
普通アンケートは一般ユーザーが作成するアンケートです。1つのGIP端末が普通アンケートに回答できる数には上限があります(最大回答数:20件)。上限に達した場合は、GIP端末ホームページから不要な回答を削除することで、別のアンケートに回答できるようになります。
アンケートページの使い方
アンケートページのURLは tsugumon.net/analytics/enquete?id=番号 の形式です。
回答方法
ラジオボタン(選択肢の左にある丸)をクリックして選択肢を選び、「回答する」ボタンを押します。回答には1Jのエネルギーが必要です。回答はいつでも取り消し・変更できます。
コメント
アンケートページではコメントすることができます。コメントの仕様はつぐもんの解説で確認してください。
ページ内の各情報
- 統計グラフ:現在の回答分布をグラフで表示します。リアルタイムで更新されます。
- 最新回答ログ:いつ、どの選択肢が投票されたかを時系列で確認できます(GIPアドレスは非表示)。
- 作成者情報と日付アイコンの意味:
- 🛠(作成日):アンケートが作成された日時。
- 🌍(受付日):最後に回答が来た日時。この日が新しいほどアクティブなアンケートです。
- 📨(受取日):最後にコメントがきた日時。
クロス集計セレクタ
アンケートページ内のクロス集計セレクタを使うと、このアンケートと別のアンケートを掛け合わせたクロス集計ページに移動できます。セレクタに表示されるのは自分が回答済みのアンケートのみです。未回答のアンケートはクロス集計の対象になりません。
クロス集計ページの見方
クロス集計ページのURLは tsugumon.net/analytics/cross?from=X&to=Y の形式です。URLの from がメインアンケート(分析対象)、to が参照アンケート(フィルター軸)です。
メインアンケートと参照アンケート
メインアンケートは分析の対象となるアンケートです。全体の回答分布が「基準値」になります。
参照アンケートはフィルター軸となるアンケートです。参照アンケートの各選択肢でグループを分け、グループごとにメインアンケートの回答分布がどう変わるかを見ます。
有効回答数(n)
クロス集計の有効回答数 n は、メインアンケートと参照アンケートの両方に回答したGIP端末の数です。メインアンケート単体の全回答数よりも少なくなります。
n が10未満のグループは「傾向の判断はできない」と表示されます。少数のデータから誤った結論を出さないための処理です。
部分クロス集計
部分クロス集計とは、参照アンケートの各選択肢を選んだ人だけに絞ったときの、メインアンケートの回答分布です。ページ下部に選択肢ごとのテーブルと円グラフが表示されます。
例:メインアンケートを「訪日外国人観光客が多くいることをどう思いますか?」、参照アンケートを「あなたの支持政党はどれですか?」とした場合、「日本保守党を支持する人だけを見たときの訪日外国人観光客への意識」が確認できます。
ページ上部のサマリ情報
- 最大回答数の組み合わせ:全組み合わせの中で最も票が集まった組み合わせが表示されます。
- 最大偏差指数の組み合わせ:全組み合わせの中で最も統計的な偏りが大きい組み合わせが表示されます。
- 全体の10%を超えた組み合わせ:票数が全体の10%を超えた組み合わせが一覧表示されます。
- 偏差指数が大きい組み合わせ(偏り±30%超):偏差が基準値から30%以上ずれている組み合わせが一覧表示されます。
偏差と偏差指数の意味
クロス集計で最も重要な指標が「偏差」と「偏差指数」です。
偏差
偏差 = (部分集計での割合) ÷ (メインアンケート全体での割合) × 100%
例:メインアンケート全体で「悪いと思う」が55.8%、日本保守党支持者に絞ると85.5%だった場合、偏差 = 85.5 ÷ 55.8 × 100 = 153.3% となります。
偏差が100%を大きく上回るほど正の相関(その組み合わせが基準より多く選ばれている)、100%を大きく下回るほど負の相関(その組み合わせが基準より少ない)があることを示します。つぐもん解析では偏差が130%超を「正の相関あり」、70%未満を「負の相関あり」の目安としています。
偏差指数
偏差指数は「偏差の大きさ」を示す値で、正負の方向に関係なくどれだけ偏っているかの強さを表します。
偏差指数 = |偏差(小数) − 1.0|
例:偏差153.3% → 偏差指数 = |1.533 − 1.0| = 0.533
例:偏差51.2% → 偏差指数 = |0.512 − 1.0| = 0.488
偏差指数が大きい組み合わせほど「統計的に注目すべき関連がある」可能性が高いです。クロス集計ページ上部の「最大偏差指数」が、そのクロス集計で最も特徴的なパターンです。
アンケートの作製
アンケートの作成にはユーザー登録(ユニット作成)が必要です。また、作成には1000Jが必要です。Jの獲得方法はつぐもんの解説で確認してください。
作成したアンケートは他のアンケートとクロス集計できます。基本アンケート(年齢・性別など)と組み合わせると、属性別の傾向分析が、普通アンケートなら意外な発見が可能になります。
単独アンケートとクロス集計の信頼性と有用性
一般的につぐもん解析のような無作為抽出ではない任意回答型の単独アンケートは信頼性がありません。
しかし、低コストでリアルタイムにクロス集計を出力するのには向いています。逆に無作為抽出でのクロス集計は原理的にコストがとても高くなります。
つぐもん解析では完璧な信頼性よりもコストパフォーマンスの良い有用性を優先しています。
つぐもん解析のクロス集計の意義
クロス集計した時の、情報の価値は絶大です。 例えば、過去のスナップショットですが、「あなたはラーメンのスープで、どれが一番好きですか」「ラーメン屋の無料のサービス、何がいいですか?」でクロス集計すると、とんこつスープが好きな人は白ネギのトッピングを好む、という結果が出ました。
元とのずれ、偏差を見ることでビジネスに役立つことが分かります。
一方で、偏差が無いことが価値があることもあります。例えば「消費税5%と毎年10万円の給付、どちらがいいですか?」「大きな政府か小さな政府か」でクロス集計したときはとこうなりました。
結果は示唆に富んでいます。
消費税減税は小さな政府志向の政策であり、給付金は大きな政府志向の政策です。
なので、減税を望む人は小さな政府を望み、給付金を望む人は大きな政府を望むはずです。
にもかかわらず、部分クロス集計の結果が変わりません。世論というものは、矛盾した要望を持つのでしょう。
つぐもん解析はこういったリアルなデータを浮き彫りにするのです。
単独アンケートとクロス集計の比較
| 比較軸 | 単独アンケート(任意投票型) | クロス集計(任意投票型) |
|---|---|---|
| 母集団の代表性 | 低い | 低い(同じ条件) |
| 傾向の比較 | できない | 偏差で定量的に比較可能 |
| コスト | 低 | 低(無作為抽出より圧倒的に安価) |
| リアルタイム性 | あり | あり |
| 意外な発見 | 限定的 | 組み合わせ効果で高い |
| 無作為抽出でのクロス集計コスト | 原理的に高コスト(比較対象) | |
まとめ:つぐもん解析が向いているケース
- ✅ 低コスト・スピード重視でクロス集計の傾向を把握したい
- ✅ 複数のテーマ間の相関・無相関を探索したい
- ✅ ビジネスの仮説検証や世論のスナップショットを取りたい
- ✅ 登録不要でカジュアルにアンケートに参加してほしい
- ❌ 学術論文・公的調査として厳密な無作為抽出が必要なケース
つぐもんのシステム
つぐもんはコメント機能など定番の機能に加えて、ユニットシステム、エネルギーシステムといった独自のシステムを持っています。つぐもんの解説はこちら